まず、開発過程をお話することで、管理人のことも少なからずわかって頂けるかと思い、ここからお話しすることにします。
管理人が初めて競馬場で見た重賞は、ダイナアクトレスが勝った毎日王冠(87年)です。
かなり前です。
何年前か数えると萎えるようになってきたので、最近数えてません。
そこからGⅠは買う人になって、一時期は競馬から離れたり、戻ってきて重賞をやるようになったり、また離れたり、朝から未勝利戦やるようになったりと、熱くなったり冷めたりと、ありがちな距離感で競馬やっていました。
長いこと生きてると、競馬との距離感が変わる時期ってあるもんです。
人生いろいろの凡人です。
そんな競馬との距離感の中でも、覚えてることってあります。
競馬は記憶のゲームなんてよく言ったもんです。
仕事で知り合った年配の方と競馬の話してるとき、ワシントンカラーという馬とイタリアンカラーという馬が、ごっちゃになってる人に会ったことありましたが、記憶に刷り込まれている馬名ってあるもんです。
目次
- エルコンドルパサーの新馬戦
- デュアルストーリーのストーリー
- ストームティグレスの仔
- タガノラフレシアの仔
- ストームティグレスアゲイン
- めんどくさい
- POGドハマる
- 兄姉、母の成績を指数化
- 2戦目?
- 難産
- POG値と進撃値
エルコンドルパサーの新馬戦
エルコンドルパサーという名馬がいます。
東京ダートのマイル戦で出遅れスタートで、最後の直線7馬身差圧勝という衝撃の新馬戦から、凱旋門賞2着まで駆け抜けた名馬です。
1997年の衝撃の新馬戦、たまたま現地で生観戦していた私は、何度もこのレースの新聞見返したものです。
こりゃあ、スゴイもの観たぞと。
で、この衝撃の新馬戦の2着馬、マンダリンスターという馬がいます。
このマンダリンスター、次のレースで3馬身半差をつけて勝ち上がります。
2着馬と3着馬が8馬身差です。
マンダリンスターがこんなに強いんなら、エルコンドルパサーどんだけ強いんだべかって思ったものです。
そして、エルコンドルパサーより先に、マンダリンスターが500万のレースに登場しました。
当時、コース適性もろくに考えてない状態で競馬をやっていた時期でしたので、ダートから芝へのコース替わりもろくに考えずに、「マンダリンスターは強い!」の一心で、単勝馬券を買いました。
えー、負けました。
牝馬に負けました。
ストームティグレスという牝馬に負けました。
マンダリンスターと同じく、初戦2着、2戦目で勝ち上がりというステップで、重賞挑戦後の自己条件のレースでした。
このストームティグレスという名前、頭に刷り込まれたのは言うまでもありません。
もちろん、エルコンドルパサーの名前は、競馬ファンに刷り込まれることになります。
とは言うものの、マンダリンスターの名前も、ストームティグレスの名前も、一度刷り込まれてはいましたが薄れていきました。
デュアルストーリーのストーリー
時は流れて2002年。
デュアルストーリーという牝馬がデビューしました。
5馬身差の圧勝で勝ちあがります。
毎度の事ながら、「デュアルストーリーは強い!」ってテンション上がっていました。
次にデュアルストーリーがレースに出たのは、マリーゴールド賞というオープン戦。
単勝1.5倍の人気を集めての登場に、
「まあ、新馬戦が圧勝だったし、人気になるのはしょうが無いよなあ。
20000円買って30000円なら、まあいいかな。」
って思った覚えがあります。
えー、負けました。
8頭中7頭がデュアルストーリーと同じ牝馬で、ほぼ牝馬同士ならまあ負けないだろうと思ってるところを、同じ牝馬に負けました。
タガノラフレシアという馬のレコード勝ちでした。
いやいやいやいや、そんなはずはない。
もう競馬もそこそこやってて、2走ボケって言葉も知ってる。
この借りは次で返してもらうって思いました。
デュアルストーリーの3戦目のレース、ダリア賞というレースでした。
ここにも前走負けたタガノラフレシアが出走してきました。
今度こそデュアルストーリーに20,000円返してもらおうと、1番人気のタガノラフレシアにさえ勝てばいいって感じの2番人気だったので、ここは20,000円買ったのを覚えています。
えー、負けました。
今度は牡馬に負けました。負けたのは諦めついたのですが、またタガノラフレシアに負けてしまったのが悔しかったのを覚えています。
タガノラフレシアの名前が刷り込まれました。
ストームティグレスの仔
さらに時は流れて2006年。
オースミダイドウという馬がデビュー戦を5馬身差で圧勝します。
この新馬戦、見てなかったんです。
多分、重賞しか買ってないモードに入ってる頃だったと思います。
当然馬券も買って無いです。
このオースミダイドウ、2戦目も勝ち上がり、2戦2勝でデイリー杯2歳Sに駒を進めてきます。
ここで初めてオースミダイドウがストームティグレスの仔だと知ります。
あー、あのストームティグレスの仔か。
エルコンドルパサーの新馬戦2着馬マンダリンスターに勝ったストームティグレスの仔か。
初戦2着、2戦目1着のストームティグレスの仔か。
そのストームティグレスの仔が初戦から負けなしなのかー。
母ちゃんは2着→1着だったところを、仔は1着→1着かー。
早くから馬券になった馬の仔は、早くから馬券になるもんなんだなあ。
さすが競馬はブラッド・スポーツって感じしちゃうよなあ。
親を越えたなあなんて思った覚えがあります。
オースミダイドウは無敗のままデイリー杯2歳Sを勝ち、久々に、正確には9年ぶりにストームティグレスという名前が刷り込まれたことを思い出しました。
後に、オースミダイドウの兄、ストームタイガーという馬も、初戦から3戦連続馬券に絡んでいたことを知りましたが、この時点では兄がいたことも知りませんでした。
タガノラフレシアの仔
またまた時は流れて、2008年。
この年はガッツリ競馬やっていました。
新馬戦も買うようになっていました。
そんな中、新馬戦の馬柱を見ていると、タガノラフレシアの名前を見つけました。
そう、あの強いと信じ込んだデュアルストーリーを負かしたタガノラフレシア。
その仔がデビュー戦を迎えていました。
名前をタガノボヘミアンと言いました。
デュアルストーリーの名前は、結構薄れていたのですが、タガノラフレシアにやられたことが、思い出す引き金になっていたんだと思います。
オーオー、タガノラフレシアの仔かー。
タガノラフレシアにはやられたなあ。
しかし、デビューしてしばらくは強かったよなあ。
その仔、タガノボヘミアン。
単勝69.5倍、13番人気と、全くの人気薄。
初戦、2戦目と馬券になったストームティグレス、
その仔、オースミダイドウが初戦から3連勝というのを、
この時思い出しました。
母タガノラフレシアの名前見て、母ストームティグレスを思い出しました。
「またタガノラフレシアにやられたりしてね;(^.^);」
こんなこと思いました。
まあ、新馬戦なんてわからないこと多いし、
13番人気なんて、普段は絶対買わないし、
ちょびっとだけ買ってみようかな。
シャレでね。
ちょこっとだけね。
まあシャレで複勝でも。
複勝しか買ってないから、1着はショック。
13番人気の複勝1,440円。
1,000円以上の複勝取ったことない人からすれば、大変嬉しいんだけど、1着はショック。
タガノラフレシアで悔しい思いしないように馬券を買いました。
馬券が当たってるんで悔しくはないんですが、ものすごいヤラれた感。
どこに叫べばいいんだかわからなくなるヤラれた感。
思えばこのレースが、当サイトを作る引き金になっていると言っていいレースです。
13番人気の複勝を的中した体験は、強烈なインパクトとして残りました。
ストームティグレスアゲイン
この体験以降、新馬戦の馬券を買う際には、母親の成績を見るようになりました。
10頭立てなら10頭、16頭立てなら16頭のデビューから3戦目分位を見て、馬券を買うようになりました。馬券は当たったり、ハズレたり。
ただ、なにも考えずに競馬新聞の印の多いやつを買うより、
調べた方がいい手応えがあったので、レース前にはチェックしていました。
そんな中、また忘れかけてたストームティグレスの名前を見つけました。
タガノラフレシアの衝撃で忘れかけていました。
2009年12月の新馬戦に、ナリタブルースターというストームティグレスの仔を見つけました。
オー出て来た出て来た、ストームティグレスの仔は買っておかないとー!
母の成績見なくても知っているストームティグレスの仔です。
馬券は買いました。
見事1着。
さすがストームティグレスの仔。パチパチパチパチ!
ストームティグレスの仔はずっと買わないとイカンな。
来年も楽しみだぞー …。
ん?
そういえば去年までのストームティグレスの仔って、全部買ってるのか?
ちょっと調べてみよ。
当時、オースミダイドウとナリタブルースターの間に2頭いました。
全然ノーマークだった2頭です。
成績はというと、1頭は地方で勝ち星あげることになりましたが、1頭は初戦、2戦目と馬券になっていました。
ほほう~。
今まで母の成績だけチェックして馬券検討に取り入れていましたが、これはもしや、兄姉の成績も調べた方が良さそうな気がしてきました。
それ以来、新馬戦は出走馬の母の成績、兄姉の成績をチェックするようになったのです。
ちなみに、ナリタブルースターの下の弟、妹もまた、勝ち上がり率が高く、新馬戦で馬券になる率も高いです。
めんどくさい
新馬戦、母の成績と兄姉の成績を見ると、結構馬券になること多いぞって気づいてからは、前日に新馬戦のチェックをするようになりました。
ただ、なかなかの時間かかるんですわ;(^.^);
仮に16頭立て、1頭当たり3頭の兄姉がいるとしますと、
16×3=48頭。
さらに母馬16頭。
合計64頭。
新馬戦1鞍に64頭分の成績をチェックしないといけません。
これが2場開催で新馬戦が2鞍あると128頭。
3場開催なら192頭分チェックしないといけません。
で、仕事で疲れて帰ってきて、やっと明日はお楽しみの競馬だわぁなんて寝落ちして当日を迎えた場合です。
朝起きて、朝ご飯食べて、1レース2レースにちょいちょい手を出して、慌てて5レースの新馬戦の64頭チェック始めると…。
間に合わないことの方が多いです。
で、新馬戦の馬券買えずにレース結果見てみると、兄姉、母の成績がいい馬が勝ってることが結構ありました。
その馬券が堅い決着の場合、
「やっぱりな、ふふっ」
って感じで流せるんですよ。
問題はその馬券が高配当だった場合。
なんで昨日寝落ちなんかしちゃってるんだって思うと、腹わた煮えくり返って、確実に午後の馬券に影響出ました。
きっちりチェックしとけばって思いがあるにも関わらず、睡魔に勝てなかったりするんですよね。
人間なんで…。
めんどくさくなったりするんですよね、
…。
POGドハマる
そんな中、POG(ペーパーオーナーゲーム)の存在を知ります。
儲かるわけでもないのに、面白いもんなのかなあなんて、誘われるまま参加してみました。
これが…、実に面白い。
ドハマり。
自分の選んだ馬が勝つって、馬券とは違う喜びです。
もう、デビューが決まったってだけでテンション1.25倍です。
強いと思って指名した強い馬は、人気馬でも嬉しいです。
さらに嬉しいのは、人気がない状態でデビューして、それをあざ笑うかのように勝ってしまうパターンのやつです。
さらに馬券も持っているって状態がスペシャルです。
そんな新馬戦を体験してからは、ヤミツキです。
毎年参加するようになりました。
ん?
新馬戦…。
そういえば、新馬戦は兄姉と母の成績チェックするのが有効なんだよな(゚ー゚☆
兄姉、母の成績を指数化
なんか簡単に、兄姉と母の成績チェックするのをスピード化できないもんかなと、ずっと思ってました。
で、スピード指数とか見ているうちに、指数化できればいいよなあって思うようになりました。
思い始めてから、3年ぐらい経った頃ですかね。新馬戦、また寝落ちしてチェックが間に合わなくて、馬券ハズした時に、「いっちょやるか」って気になりました。
兄姉、母の成績チェックすることがかなり使えるってことには自信がありました。
新馬戦に強い、POGにも強い一家ってどんどん見つかって、自信が深まっていきました。
例えば、
ブエナビスタの母、ビワハイジの一家は有名です。
ビワハイジ自身も、POG期間中はクラシック路線に乗り、重賞ウイナーになっています。
この一家の兄弟達、POG期間狙える馬多いといえます。
全部とは言いませんが、かなりの高確率と言っていいです。
レーヴドスカーの一家も結構有名ですね。
POGに強い一家って存在します。
問題は数値化するにあたって、どの部分を重く見て、どの部分を軽く考えるか、検証ファクターの強弱のさじ加減が難しかったです。
結局、強弱付けて納得できるところに着地するのに、1年強かかりました。
2戦目?
1年強、データを眺めることになった訳ですが、飽きること無く毎日データ眺めていると気づくことってあるもんです。ある日、おもしろいことに気づきます。
「2戦目で変わる一族っているな」
兄がみんな初戦敗退の後、2戦目で馬券になってるとか、牝馬はみんな3戦目で馬券になってるとか、
が見え始めました。例えばこの一家。
母シーズインクルーデッドの一家
頭数が多いんでまとめますと、
まず、2021/1現在、
中央競馬での馬券になる率が、11頭中8頭 72%
そのうち、
新馬戦で馬券になってる率は、11頭中3頭 27%
新馬戦馬券圏外→2戦目馬券圏内は、11頭中4頭 36%
初戦から2連続で馬券圏内が1頭いるので、
この一家の2戦目で馬券になる率が、11頭中5頭 45%
初戦で狙うより、2戦目で狙った方がお得な一家です。
POG好きと言っても、元は馬券好きです。
こんなネタが見つかったら、狙いたくなるってもんです。
この一連の考え方、新馬戦だけじゃなく、未勝利戦で使えるデータもあるって確信しました。
そこも反映されるような指数も、ついでだから考えようって思いました。
難産
この2戦目以降の成績データを見る方法、出来上がってみれば一番時間かかりました。
一応納得できる指数化が出来た気ではいるのですが、まだ精度が上げられるような気でいます。わからないんですけど、なんかあるような気がしています。
ただ、これぐらいの精度が欲しいって思っていたラインには達していると思っています。
ちょうどその頃、舞台設定面白いなあって思っていた「進撃の巨人」から、指数の名前を「
」としました。POG値と進撃値
こうして、兄姉と母の成績を指数化した「POG値」と、
「POG値」を基準にして、2戦目3戦目の成績を加えた「進撃値」が出来上がりました。
正確に言うと「進撃値」に関しては、進化の余地がある気でいるので、完成ではないのかもしれないです。
が、明らかに使えるネタが出来上がりました。確実にハマるレースはあるといえるネタです。
以上がこのサイト出来上がるまでの工程です。思ってたより時間かかりました。
指数が完成したおかげで、
pointPOGの馬選び、自分が好きで選ぶ馬以外の馬を考えるとき、指針ができました。
point新馬戦を予想するのに効果的なファクター、兄姉、母の成績チェックがスピードアップしました。
point未勝利戦の2戦目、3戦目で成績を残している一族の馬を見逃さなくなりました。
数値化するってやってみるもんです。
数字で頭に入ってくるスピードは、思っているより速いことだけは保証します。
「進撃値」はバージョンアップ予定のため、現在販売停止中です。